北海道の暮らしにも少し慣れてきました。
ただし、本番はこれから。
すっかり秋の気温ですが、神戸だと9月後半まで灼熱でしたので、8月末でこの気温感覚というのはやはり冬に怯える日々を過ごさなければいけないわけです。
今日は南蛮味噌のレシピを地元の美食家の方に教えてもらい、しかも南蛮をわけてもらったので、紹介します。
というのも、南蛮という呼び方、西日本ではしませんよね?
呼び方の由来と全国の呼び方をまとめてみました。

唐辛子はいつ日本にやってきたのか
唐辛子が日本に伝わったのは 16世紀末(安土桃山時代)。ポルトガルやスペインなど南方から伝来した品物を「南蛮渡来」と呼んでいた時代です。
唐辛子もその一つで、「南蛮胡椒」と名付けられました。
ここでの「胡椒」は、黒胡椒ではなく広義のスパイスを意味していました。
この呼び方が、各地の方言や食文化の中に残り、今もなお「なんばん」「こしょう」といった多様な呼称を生み出しているわけです。
全国各地の呼び方と特徴
北海道・東北
- 呼び名:なんばん(南蛮)
- 特徴:青唐辛子を指すことが多い。山形の「なんばん味噌」、青森の「南蛮漬け」などにその名が残る。
北陸(新潟・富山・石川)
- 呼び名:なんばん
- 特徴:新潟では丸っこい唐辛子「神楽南蛮」が特産。南蛮文化の名残が色濃い。
関東
- 呼び名:とうがらし(標準語的呼称)
- 歴史:江戸では「七味唐辛子」が広まり、「南蛮胡椒」という呼び名は次第に廃れていった。
関西(近畿)
- 呼び名:とうがらし
- 文化:京都では「鷹の爪」が有名。料理名「鴨南蛮」の“南蛮”は、元々唐辛子や異国風の意味だったが、現在はネギを指す。
中国・四国
- 呼び名:とうがらしが主流。特有の別称は少ない。
- 高知では「青唐辛子」を薬味に使う郷土料理が多い。
九州
- 呼び名:こしょう
- 特徴:福岡・熊本では唐辛子そのものを「こしょう」と呼ぶ。黒胡椒と混同しないのは文脈の違い。
沖縄
- 呼び名:島こしょう(島唐辛子)
- 特産:小粒で辛味の強い唐辛子を泡盛に漬けた「コーレーグス」は、今も沖縄料理に欠かせない。
南蛮味噌のレシピ
沖縄だとコーレーグースという調味料になったりしますよね。
南蛮味噌、はじめていただいたときに感動するほど美味しかったのでシェア。
必要なのは、紫蘇と南蛮と味噌の三つだけ。
そしてええ加減に混ぜる!
完成です。

神戸に住んでいる時は紫蘇の葉って購入するものという印象が強くて、メルカリなんかでも朝獲れ!という紫蘇を購入したことがあります。
北海道に来るともう嫌になるほど生えてくる。
もう雑草ですよ。
コンポストに掘り込んでもそこからまた生えてきてコンポストが紫蘇畑になる始末。
味噌はやっぱりいいものを使うと美味しいですよ。

南蛮はこのように刻んで、紫蘇は微塵切りでもいいですが、細長くカットするのがよく絡んで美味しかったです。
全部掘り込んでミキサーでボンもいいですが、やはり南蛮の食感が残っていた方がいいので、面倒でもカットするのがおすすめです!
お酒のお供にそのままでも最高、ご飯のお供としてはもう合わないわけないですよね。
紫蘇とのコンビネーションが絶妙です。

音楽家:朝比奈幸太郎
神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、
ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。