家庭菜園のための準備

こんにちは、音楽家の朝比奈幸太郎です。
北海道への移住カテゴリーにて、移住に関するブログを投稿していますが、北海道に移住してきた目的の一つに家庭菜園があります。

基本的にはせっかくご縁があって手に入れたGPS技術と、プログラミング技術を使って、半自動〜できる限り全自動で構成していこうと企んでいるわけであります。

家庭菜園はマクロのステップとしては、水やり、追肥、雑草抜き、収穫の4ステップ。
追肥を液体型にしてあげれば自動化することは可能であり、雑草抜きと収穫に関しては、Pythonなどの技術と併用することになるが、ハードの設計も必要になってくる。

この記事ではまずはマクロの整理をしていきたく、ハードとソフトを分けて考えてみる。
そして、まずはソフト類をみていこうと思う。

栽培の知識?

ここでは、オランダの先進温室研究(特にエペフゥーベリンク、タイスキールケルスの系統)で重視される植物の生理応答 + 周囲環境 + 土壌状態の3分類で整理します。

オランダでの農家さんは全員プログラマーであると聞きます。

この書籍では1m2あたり200個のトマトを収穫できる技術が書かれています。

センサーのリンク

スイッチサイエンスさんで該当するセンサーのリンクをメモ代わりにはっています。
アフェリエイトリンクではありません。

ではここからソフトで環境制御管理をするために必要なセンサー類をみていきます。

1. 土壌・培地関連センサー(根圏制御)

植物の根の健康や養分吸収効率を最適化するためのデータを取得。

  • 土壌水分センサー
    • 計測項目:体積含水率(VWC)、水分テンション(pF値)
    • 役割:自動潅水制御、過剰潅水防止、根酸欠防止

スイッチサイエンス〜Qwiic – 土壌水分センサ

水分センサーの環境制御としては、M5stack用の給水ポンプ付きセンサーも見つけました。

M5Stack用 水分測定センサ付き給水ポンプユニット

  • 土壌温度センサー
    • 計測項目:根域温度
    • 役割:発根促進、低温ストレス回避
  • 土壌EC(電気伝導度)センサー
    • 計測項目:溶液中の塩分・肥料濃度
    • 役割:肥料濃度の最適化、塩害防止
  • 土壌pHセンサー
    • 計測項目:土壌pH
    • 役割:養分吸収効率の最適化、pH異常の早期発見

2. 気象・環境関連センサー(外部条件制御)

露地・施設内の気象条件をリアルタイム取得し、制御ロジックに反映。

  • 気温・湿度センサー
    • 計測項目:外気温、相対湿度
    • 役割:灌水・換気制御、蒸散量推定

MPL3115A2 – I2C気圧・高度・気温センサ

半田付けができればこちらも興味深い

Raspberry Pi PicoWを使った環境測定基板(気温、湿度、気圧など)(キット)

スイッチサイエンス BME280搭載温湿度・気圧センサモジュール(Grove/Qwiic/STEMMA QTコネクタ搭載)

  • 風速・風向センサー
    • 計測項目:風速、風向
    • 役割:防風対策、散布ドリフト防止
  • 降雨センサー
    • 計測項目:降水量、降水有無
    • 役割:潅水スケジュール調整、農薬散布中止判断
  • 日射センサー(PARセンサー)
    • 計測項目:光合成有効放射(400〜700nm)
    • 役割:光合成モデル入力、遮光制御
  • UVセンサー
    • 計測項目:UV-A/UV-B量
    • 役割:病害虫抑制、光ストレス制御

APIを使う?

この辺りは、記録はできても制御できない分類になります。
そのため、

APIを使って情報を取得し、記録と管理をする方向がいいのではないかと思っています。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

GPS測位で得た緯度・経度を使ってリアルタイム天気情報をPythonで取得する

3. 温室・内部環境関連センサー(微気象制御)

作物周囲のマイクロクライメイトを把握し、生育最適化。

  • 葉面温度センサー(赤外線式)
    • 計測項目:葉面温度
    • 役割:水ストレス検出、灌水タイミング最適化
  • CO₂濃度センサー
    • 計測項目:CO₂ ppm
    • 役割:光合成効率向上、換気・施肥制御
  • 葉面湿度センサー
    • 計測項目:葉表面の結露状態
    • 役割:病害(灰色かび等)発生予測
  • 空気ECセンサー(空気導電度)
    • 計測項目:空気中イオン濃度
    • 役割:微量ガス・養液蒸散モニタリング

4. GPS・位置情報関連(精密農業用)

  • GNSS/GPS受信機(RTK対応推奨)
    • 精度:±2〜3cm(RTK)
    • 役割:可変施肥、可変潅水、作業経路自動化

GPSとどう関連させるのか?
は大きなポイントになります。

作業経路自動化としていますが、基本的にすべてのハードをこの地上で管理するためにRTK測位は必須であるといえます。

現在時点の構想としては、畑を区画整理しながらレールを敷き、レール上の座標を移動できるようにしたいと考えています。

RTK測位のためのモジュール類はジオセンス社から揃えることができます。

株式会社ジオセンス

5. 植物生理反応センサー(高度制御)

オランダ型先進環境制御で特に重要視される分野。

  • クロロフィル蛍光センサー
    • 計測項目:光合成効率(Fv/Fm)
    • 役割:ストレス検出、光量調整
  • 茎径変動センサー
    • 計測項目:茎径微変化(μm単位)
    • 役割:日内水分変動モニタリング
  • 樹液流センサー
    • 計測項目:樹液流速・流量
    • 役割:蒸散量の直接推定

このあたりは書籍を読みながら情報をしっかり把握していこうと思います。

全体分類まとめ表

分類センサー主な計測項目主な役割
土壌水分VWC, pF潅水制御
土壌温度根域温度発根・ストレス管理
土壌EC塩分・肥料濃度肥料最適化
土壌pH酸性/アルカリ性養分吸収管理
気象気温・湿度外気温, RH蒸散推定
気象風速・風向m/s, 方位防風, 散布管理
気象降雨mm潅水調整
気象日射PAR光合成管理
気象UVUV-A/B量病害虫抑制
内部葉面温度水ストレス管理
内部CO₂ppm光合成強化
内部葉面湿度結露病害予測
GPSGNSScm精度位置精密作業
生理クロロ蛍光Fv/Fmストレス検知
生理茎径μm変化水分動態解析
生理樹液流流速蒸散量推定

  • オランダの温室園芸(特にPlant Empowerment理論)で採用されている主要センサー体系
  • 農研機構(NARO)および国内スマート農業プロジェクトの公開資料
  • 精密農業(Precision Agriculture)における根圏・気象・植物生理の統合制御モデル
朝比奈幸太郎

音楽家:朝比奈幸太郎

神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、 ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。