gpsmon
を使って u-blox などのGNSSモジュールに直接接続する方式は、トラブルが少なく、リアルタイム制御・観察が可能でおすすめです。
✅ ステップ1:ポートの確認
ls /dev/tty.usb*
✅ ステップ2:gpsdを完全停止
sudo killall gpsd
✅ ステップ3:モニター開始
gpsmon /dev/tty.usbmodemあなたのポート番号
gpsmon
は NMEA センテンスをリアルタイム表示し、UBX設定も一部可能。
画面下に $GPGSV
, $GAGSV
, $GBGSV
などのNMEA文が表示されます。

表示項目 | 意味 | 確認すべき点 |
---|---|---|
$GPGSV $GAGSV $GBGSV | 各GNSSの衛星情報 | 各センテンスが何行出ているかを見る(最大3〜5行) |
Sats: | 現在使用中の衛星数 | 9以上であれば安定とされる |
DOP: | 精度指標(低いほど良い) | PDOPが1.5以下が理想的 |
HDOP: | 水平方向精度 | 1.0以下なら非常に良好 |
Quality: | 測位のモード | 2 ならDGPS対応、高精度 |
✅ ステップ4:GPGSVログの記録(別ターミナル)
cat /dev/tty.usbmodem1201 > ~/Desktop/gnss_log.txt
catとは
UNIX 系OSで使われる 「ファイル内容を表示するコマンド」 です。
cat ファイル名
✅ GPGSVの出力指示とは何か?〜GPGSVが表示されない場合
GNSSモジュール(u-bloxなど)に対して、「GPGSVセンテンスを出力しろ」と指示する設定のことです。
これは NMEA出力設定 と呼ばれ、各センテンスごとに「出す/出さない」を設定できます。
基本デフォルトでは出力オフになっているようです。
✅ 出力指示の方法
u-bloxなどのモジュールでは、以下のような方法で設定を行います:
方法①:gpsctl
(コマンドラインからNMEAセンテンス設定)
gpsctl -n -x '$PUBX,40,GSV,0,1,0,0*59' /dev/tty.usbmodemあなたのポート番号
PUBX,40,GSV
→ GSVセンテンスの設定0,1,0,0
の意味:- NMEAポート = 0
- 出力 = 有効(1)
- UARTやUSBポートに出す = 有効(0 or 1)
- 保存 = 一時的(0)→ 再起動で消える
🔧 他のセンテンスも同様に設定可能(例:RMC, GGA, GSAなど)

音楽家:朝比奈幸太郎
神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、
ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。