北海道に移住してから文化の違いをたくさん感じてきていますが、やっぱり食文化に関してはいろいろ本州とは違うところが多い。
例えばかすべを知っている関西人は結構少ないはず。
今日もみたことないものを知りました。
ぎんなん茸って知ってますか?

「ぎんなん茸」は、北海道や東北地方を中心に自生している珍しいキノコだそうで、全国的な知名度はまだ高くありませんが、地元では「山の宝石」とも呼ばれる存在。
正式な和名はなく、地方名(俗称)として「ぎんなん茸」と呼ばれており、その名前の由来は、「形や質感が銀杏の実に似ている」ことにあるとされています。
基本的に商業栽培はされていないそうで、東北、北海道エリアの道の駅や産直で季節限定(7月〜9月頃)で見かけることがある程度だそう。
本州への流通は極めて限定的で一部のきのこ超専門店などではあるかもしれないが、基本的には手に入らないでしょう。

天然キノコの中でも「ぎんなん茸」は特に抗酸化物質が豊富とされ、いろんな健康効果が期待できるのだとか。
① 免疫力アップ
- β-グルカンが豊富に含まれ、白血球の活性化を助ける。
- 自然免疫(ナチュラルキラー細胞)の強化。
② 抗酸化作用
- ポリフェノールやセレン、ビタミンB群などが含まれており、細胞老化の予防や美肌効果が期待できる。
③ 腸内環境の改善
- 食物繊維が豊富で、腸内の善玉菌を増やし、便通改善に寄与。
- プレバイオティクス的な効果も示唆されている。
④ 生活習慣病の予防
- コレステロール低下作用、血糖値の上昇抑制効果が報告されているキノコ類の中でも、ぎんなん茸はその含有成分のバランスが良いとされる。
⑤ 脳の活性化
- 神経伝達物質の原料となるアミノ酸類も含まれており、集中力や認知機能の維持に良いとされる。
もちろん、日常で食べ続けることで感じることにはなるでしょう。
美味しいのか?と言われると、さっとお湯で戻して冷水で締めるなどして食べるわけですが、ぬめぬめしている感触でこのぬめり成分は、ナメコやヌメリスギタケなどと同様、ムコ多糖類・β-グルカン・ガラクタンなどの水溶性高分子だそう。
お味噌汁などに入れるととろみが出て美味しく食べれます。
筆者は最初「キクラゲ」的な感じかな?と思い、麺のトッピングにしようとしましたが、失敗。
それでも美味しくいただきました。

ちなみに麺は三木市の親友、大麦のこなやさんの商品で大麦麺。
グルテンフリーの大麦ですからつなぎのために小麦をいい塩梅で混ぜているんだとか。
完全グルテンフリーではないのですが、小麦だけよりは遥かに健康的ですね。
みなさんも北海道や東北の道の駅でみかけたら試してみてはいかがでしょうか。

音楽家:朝比奈幸太郎
神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、
ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。