Revox A77/B77シリーズでは「フィルムコンデンサの爆発・発煙」が古くから非常に多く報告されております。
ちなみにB77のリペアや、メンテのやり方は、オーディオアカデミーのサイトで紹介しています。
RIFA社製のコンデンサ(フィルム・金属化紙タイプ)が破裂の主因となっており、業界的には、オープンリールの時限爆弾とも呼ばれているわけですよね。
先日とある理由で調達したB77、明日、大規模な改造を控えて、フィルムコンデンサがいきました。

引越し前でぐちゃぐちゃなんですが、想像以上の煙の量にびっくり。
実はこのB77調達のために、A77を売却したんですね。
ところが、A77はとんでもない価格で落札されてしまったわけです。
具体的には7万円台。
完動品でこの額は、やっぱりちょっとびっくりな感じです。
相場感がだいぶ変わってきているように思います。
それは、ネット時代ならではで、過去に落札されたデータから相場がなんとなく決まっていき、あってないようなもん・・・というニュアンスが強い。
海外でも実はA77は価格破壊が起こり始めており、ebayなんかでもフルメンテ品が500ユーロを切ることもあります。
B77の方が人気が上がっており、高くなったりしてるわけなんです。
今回B77が逝ってしまったことで、経済的にもかなりのダメージがあるわけですが、こういうときにどうやってメンタルをコントロールするか?
引き寄せの法則って解説すると非常に長いんですが、こういう時に、前だけを向いていられるか?
落ち込まないでいられるか?
はとても大事なことであります。
神の世界に試されているとでもいいましょうか、こういうこと、、、つまり自分自身に対して何らかのダメージが重なるときっていうのは、人生が好転するチャンスでもあるわけですね!
これはラッキーと思わなければいけません。
B77、最高の音楽を収録しているライブ会場で発煙しなくてよかったじゃないか!
(かなりの量の煙なので、ライブ会場だとちょっとしたパニックになると思う)
発煙のタイミングなんて滅多に経験できない貴重な体験ができてよかったじゃないか!
これを機にB77を完全分解(パーツ取りするため)するチャンスがあって向学になるじゃないか!

音楽家:朝比奈幸太郎
神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、
ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。