引っ越しに向けて準備していく中でどうしても付き合っていく必要があるのがお役所。
ここ最近は一昔前に比べて随分と利用しやすくなったと感じるシーンが多かった。
しかし先日引越しの手続きで祖父の住所を入所中の特養に移す必要があり、手続きに。
15時頃に役所に到着し、なんと、住所変更一つするために2時間、そして約束があったので途中で切り上げ、2時間もかけてまだ全部終わらずに、もう一度行かなければいけません。
問題はマイナンバーカード。
マイナンバーカードの住所変更には、マイナンバー専用の委任状が必要なので、新しい住所に送るのでそれを書いて再度持ってきてくださいというわけです。
「私たち夫婦は北海道に引っ越すため神戸での手続きに限度があり、なんとか融通効きませんか?」
当然聞くはずもなく、特養で療養する要介護4の96歳祖父に書かせてくれというわけです。
「要介護4の96歳の方にあったことありますか?」と交渉すると、「本人じゃなくて誰でもいいので」というんですね。
誰でもいいのなら今ここで融通効かせてくれませんか?
当然「ダメ、決まりなので」の一点張り。
おそらく本当に新しい住所に住んでいるのか?
の確認もあるかと思いますが、場所は特養ホームです。
加えて誰が書いてもいい委任状に一体なんの意味があるのか?
それよりも目の前で困っている善良な市民の事情を考慮してくれてもいいんじゃないか?
と思うわけです。
おまけに医療保険に関する資料を間違えて引き取られ、のちに回収しなければいけなくなるという事態に。
引越し前にもう一度電車で1時間かけて別の区の役所までいかなければいけません。
少子高齢化社会にだんだん馴染んできたとはいえ、やはり介護度によってどのような状態であるのか?また、介護度に応じた年齢、状態の予想。
まだまだお役人の方々はそういうのを知らないし、対応できない、そして臨機応変ができないのだと思います。
さすがに昔のように横柄な態度をとる方は年々減ってきているとは思います。
ルール通りにというのが鉄則なのはわかりますが、だったらルール通り、回収してはいけない書類は回収しないで欲しいと思うばかりであります。
あと、さすがにあまりにもローテク過ぎるのはいかがなものでしょうか。
すべて紙、紙、紙。
新住所や個人情報何度も何度も記入させられます。
こうして新しい住所を覚えやすくなるという狙いがあるのでしょうか。
マイナンバーで口座紐づけるのに一生懸命になるのも大切だと思いますが、もう少しハイテク化も進めて欲しいところですね。

音楽家:朝比奈幸太郎
神戸生まれ。2025 年、40 年近く住んだ神戸を離れ北海道・十勝へ移住。
録音エンジニア五島昭彦氏より金田式バランス電流伝送 DC 録音技術を承継し、
ヴィンテージ機材で高品位録音を実践。
ヒーリング音響ブランド「Curanz Sounds」でソルフェジオ周波数音源を配信。
“音の文化を未来へ”届ける活動を展開中。