【猟銃スコープの調整】北海道のハンターとの出会いその2

先日北海道の田舎町でハンターさんにスコープの調整のための的打ちに連れていってもらいました。

ライフルの発射音を録音させて欲しいとお願いしていたので、録音させていただき、帰り道でもハンティングに。

この日は残念ながら収穫はなしでしたが、いろいろなお話を聞かせてもらい、非常に勉強になりました。

まずはやはり十勝の大自然

的打ちですが、もちろん銃の取り扱いには非常に厳しく細かいルールがあるため、全くといっていいほど、人間がいない場所に移動する必要があります。

この写真はまだまだ綺麗に整備された町道。
道路上ではいくら免許のあるハンターさんといえども、銃に弾を詰めることも許されません。
(札幌市のクマ問題で一部法改正されたとか?)

札幌市のクマ問題についてハンターさんに教えてもらったので後述します。

こういった感じですので、ただでさえ人口の少ない街からさらに車で1時間ほど走り到着します。
場所はGPSログとっていますが、場所を公開していいか聞くのを忘れたため、念の為非公開としておきます。

まずは、基本的に銃そのものの写真や動画は撮らないで欲しい(法的に問題はないが、どんな面倒なトラブルがあるかわからないので)とのこと、また、録音音源はOKとのことで許可をいただいておりますので、後日Kotaro Studioのマイクロフォンの参考音源ページにて公開します。

Kotaro Studioのオリジナルマイクの参考音源はこちら

スコープの調整

スコープの調整は、半年に一度ほど行うそう。

9月〜10月にかけてハンティングのハイシーズンになるので、その準備をするとのこと。

50m、100m、150m、200mとそれぞれ弾の軌道は当然変わりますので、それを計算して打つ必要があります。

また、引き金の重さは、ライフルによって変わるそうですが、だいたい3.2kg程度だそうで、「打ち方」の中にはこの引き金を引く塩梅が含まれています。

あとは弾の重さで、150mではどれくらい下がるか?など、弾のパッケージに記載されています。

さすがにゲームのようにずっと真っ直ぐは飛ばないのでここらへんがベテランさんはもう感覚だけで掴んでいるというわけですね。

当然調整にも実弾を使う必要がありますから、一発で940円、威力の強いもので、1500円。

調整のたびに、弾と共に飛んでいきます。

さすがにハンティングなんてのは富裕層の趣味ですよね。

札幌のクマ問題

やっぱり都会ほどこの問題は大きくなるとお話を聞かせていただきました。

都会の街中でクマが出現すると、「警察に連絡▶︎周囲の封鎖▶︎応援が到着▶︎消防とともに住民の避難▶︎ハンターさん到着▶︎でも法律の規制で打てないので待機」

という流れになるようです。

ところが、田舎になると勝手が違うようで、クマが出現すると「ハンターさんに連絡▶︎ズドン!」

となるようで、クマもわかっていて出てこないそう。

また、基本的に街まで降りてくる前にほぼ民家のない畜産系や農家荒らしが最初ですから、法律的にも打てる条件が揃いやすいそう。

また、罠(銃とは別免許)の数も都会とは違い、かなりの場所で仕掛けられているそう。

以前もブログでお伝えしましたが、こうした田舎町を守っているのは実は警察ではなく、ハンターさんが街まで降りてくる前に熊を仕留めていたりするからなんですね。

少し前にもクマを見つけたパトカーが、ハンターさんに通報して、到着まで車内で待機していたそう。

警察官も銃撃てますよね?と質問すると「警察官の銃の腕なんて俺たちからみたらないようなもんだ」とのこと。

そりゃそうですよね。

スコープの調整なども含めて日々銃の腕を磨くために耐えまぬ努力をしているプロフェッショナルですから。

そのベテランハンターさんは、すでに超ベテランなのに、ノートに細かく調整の記録をつけて耐えずアップデートされていました。

一芸を極めるという意味においてこういうところ非常にリスペクト!ですし、自分自身もしっかりと向上していかなければと思わせてくれます。

この日立ち寄った場所。
鹿がいたので、打った場所ですが、もう限りない大自然で、水の透明度がすごい。

このエリアはすべて山の湧水だけで暮らしています。

ちなみにハンターさんは厳格な法律に則って行動しているため、私たちが普段街でハンターさんだ!と見かけることはありませんし、銃を見ることもありません。

一つ見分ける方法が、ハイラックスのりがち!というところ。

先日近くのセイコーマートで赤いハイラックスをみかけ、「これはハンターさんかもしれない」と思っていると、この的打ちの日に(ハンティングエリアで)見かけました。

というわけで、北海道の奥地に引っ越してきて本当に貴重な体験をさせてもらっています。