日本では平成に未曾有のカルト宗教事件が起こったり、令和では宗教二世問題などがあり、宗教という単語そのものを危険視することがあります。
加えて日本ではGHQの政策もあり、自国の宗教文化さえ教えないし、タブーとされるという世界的にも非常に特殊な風潮が蔓延しています。
しかし、世界を見渡せば宗教というのは非常に生活を密接な関係を構築しており、人々の暮らし、そして人生には切っても切れないもの。
そして何よりも、世界史を知る上では宗教学は必須です。
世界の動きはすべて宗教がベースになっているからです。
もちろん戦争や外交も然りです。
実は金融や経済だって宗教学を学ばないと俯瞰して見れないところがあるわけです。
しかし、宗教学と哲学を=で考えるべきではありません。
哲学とは
欧米では哲学といえばフィロソフィア(哲学)。
これは宗教同様に、人間の存在、宇宙の起源、道徳、人生の意味についての理解を深めるために非常に重要な役割を果たしますが、アプローチと目的には顕著な違いがあり、区別する必要があります。
哲学は、知識、現実、存在、道徳、心、言語などの基本的な性質と原理についての理性的な探求を行う学問であり、
ギリシャ語の「φιλοσοφία(philosophia)」は「知恵を愛すること」を意味します。
哲学は理性と論理を用いて、経験的証拠と分析を通じて現象や心の問題を解決しようとします。
哲学的探求は、常に目の前の現象に疑問を抱くこと、疑念を持つこと、批判的に考えることを奨励します。
宗教は超自然的な存在(神、神々、精霊)や崇拝対象、信仰体系、儀式、道徳的教義などを中心とした文化的なシステムです。
宗教は信仰、啓示、伝統に基づいて教義を伝えます。
信仰体系は多くの場合、聖典や預言者の教えに依拠し、超自然的な現象や神秘的な経験を重視しています。
ここが非常に面白いところで、宗教学そのものも論理体系を構築し考察することができる、それが哲学的思考回路であると言えます。
宗教と哲学の融合が神を創造する
宗教学は歴史を教えてくれますし、哲学を論理体系を学ぶことができます。
これら二種類の異なるアプローチによる人生の考察、この世界の考察、そしてこの宇宙の考察を進めることが、真理そのものを強力に開拓していくことができます。
音楽家と哲学
歴史、哲学、そして芸術。
芸術の中でも特に音というのは非常に特殊な領域であると言えます。
なにせこの世界は音が創り、音そのもので成り立っているからです。
釈迦が説いた空、つまり粒子がマッピングされたこの世界も最小単位として区別すれば振動になります。
つまり音なわけです。
これらの三位一体となって研究することがこの世界を紐解く鍵になり、そしてみなさんの人生を愛と調和に包まれた幸せに溢れた世界を創造するアシストとなるのです。